ArtTune感性ブログ|三陸で触れた5つの“気配”
- 一平 大竹
- 2025年12月29日
- 読了時間: 3分
更新日:20 時間前
気仙沼には、ここ数年、秋の終わりに来ています。
早朝の活気と、黄昏時のやさしさに満ちる漁港。
三陸の海と暮らしが交わる市場。
そして海辺の高台に、ぽつりと湧く温泉。
静かな港町には、近くに遠くに、いつも人の気配があります。
気仙沼で触れた“気配”の記憶集です。
ArtTune / MtipCreative
Day 1|南三陸さんさん商店街(旅の入口)
気仙沼へ向かう途中、南三陸のまちでクルマを止めました。
晩秋の海から静かに届く潮の気配。
陽だまりの商店街で、通りを抜けるたび、
日常と非日常の境目がゆっくりと揺らぎはじめます。
“観光地だから” と立ち寄ったその場所で、
立ち止まる時間が、少しだけ長くなりました。
A quiet beginning—
where wood, sea air, and a small street open the journey.

Day 2|気仙沼港(夕暮れ)
斜光に揺れる港は、落ち着いた気配に満ちていました。
沖から戻り、次の朝に備える船と人。
静かにたゆたう海面の光。
そこに立って、ただ眺め、空気になる。
やがて、ものごとの輪郭が、少し曖昧になります。
海辺の町は、活気と静けさの奥に、
“呼吸の深さ”をそっと隠しているようです。
In the quiet harbor light,
my thoughts loosen like the tide.

Day 3|湾の夜景(夜の訪れ)
日が沈むと、“夜”が小さな港町を包みはじめ、
ひとつ、またひとつと灯りが点りはじめます。
昼の顔が影を潜め、
“夜の密度”がまちを満たす時。
遠くの山影、浮かぶ灯り、
淡い空と海の暗さが溶けあって、
時間がゆっくりと深く広がっていきます。
窓に映る夜の訪れを、しばらく眺めていました。
As the bay lights up,
night gathers everything into stillness.

Day 4|いくらごはん(旅の記憶)
旅を振り返ると、
記憶のグラデーションは“味”から生まれます。
ぷつりとはじける食感、
海の恵みを感じる透明な旨み。
この一杯から、
景色、声、旅の空気、
音と風の断片が浮かんできます。
気仙沼、
五感の彼方に刻まれた記憶たち。
The journey gathers quietly
into the flavor of one perfect bowl.

Day 5|赤べこ(旅の余韻)
旅の終わりに出会った赤べこ。
ユーモラスで、不思議なあたたかさ。
それはここまでの日々で触れた、
“強さ”と“やさしさ”、なのかもしれません。
見送られつつ、
“次へ”と、背中を軽く押してくれる。
三陸の余韻はまだ、
心に宿る波のように、静かに揺れ続けています。
A gentle strength—
the red cow seeing me off at the journey’s end.

ArtTuneでは、
アートや風景、体験をきっかけに、
自分自身の感覚に、そっと立ち戻る時間を大切にしています。
三陸で出会った“暮らし”の気配は、
みずからの内を外を行き来する視野を静かに広げてくれました。
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ArtTune感性ブログ by Mtip
文・写真:ArtTune / MtipCreative
ArtTune by Mtipは、
アートを通じて感性を呼び覚まし、チーム力を高める企業研修プログラムです。
三陸での時間は、言葉にならない感覚から、「場のマネジメント」の本質を感じました。
→ 詳しくはこちら:https://mtip-arttune.com/

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